日本代表の6月シリーズが終了した。6-0でものにしたエルサルバドル戦に続き、ペルー代表にも4-1で快勝と、最高の形で連勝を果たした。次回の活動となるドイツ代表とのカタール・ワールドカップ以来の「再戦」となる9月もにらみつつ、何が見え、どんな展望が描けるのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■評価の高かった選手
――この6月シリーズで一番目を引かれた選手は誰ですか。
大住「一番良かったのは菅原由勢じゃないかな。2試合とも素晴らしかったし、3月シリーズでは守備は堅いけど攻撃に出ていくとちょっとな、という感じがあったけど、ものすごく改善されていた。伊東純也との右サイドのコンビは、ものすごく良かったよね」
後藤「今回はチームとして取り組んではいなかった中盤でのプレーも、ペルー戦で1度見せたね。すごく良いプレーだった。前半13分、谷口彰悟からのパスを受けて伊東に展開したパス。伊東がクロスを上げて古橋亨梧が飛び込むプレーの起点になったんだけど、すごいパスだなと思った」
大住「少し苦し紛れだったけど、良いパスだったよね。後半にも、内側に入った後に展開を見て外にポジションを取り直したことがあった。ケガをしない限り、右サイドは菅原でOKだなという感じはしたよね」
後藤「59分にも、受けた古橋亨梧がコントロールしきれなかったんだけど、強いパスをピタッとつけていた。あれもすごいパスだったよ。酒井宏樹が戻ってきても、どちらが良いか分からないくらい」
大住「そうだね」
後藤「じゃあ相馬勇起はサイドバックじゃなくていいのにね」