6月シリーズ最終戦となった20日のペルー戦(吹田)。今季ドイツ・ブンデスリーガ1部残留の立役者となった伊藤洋輝(シュツットガルト)の先制ミドル弾、後半の伊東純也(スタッド・ランス)と前田大然(セルティック)のダメ押し点など4ゴールが生まれたが、とりわけ注目されたのが、前半37分の三笘薫(ブライトン)の2点目だった。
GK中村航輔(ポルティモネンセ)のゴールキックから板倉滉(ボルシアMG)→菅原由勢(AZ)→伊東→菅原と渡り、中央にいた鎌田大地(フランクフルト)に入ったボールに左で反応したのが背番号7。余裕あるドリブルで左からペナルティエリアに侵入した彼は、対面の右SBロラをかわし、カバーに来たCBサンブラノの位置を見ながら右足を一閃。これがサンブラノに当たってネットを揺らした。
「カットインでとりあえず枠内にっていう意識で打ちました。少しボールがズレたところで難しかったのはありますけど、まあ運がよかったなと思います」
本人は淡々と語ったが、2021年11月の2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選・オマーン戦(マスカット)で初キャップを飾ってから17試合で7ゴール目。ハイペースでゴールを積み重ねている。この調子でいけば、高原直泰(沖縄SV)の23ゴール、大迫勇也(神戸)の25ゴールを2026年北中米W杯までの3年間に越える可能性もゼロではなさそうだ。