堂安律へのキャプテンマーク

 なお、遠藤は81分に交代で下がる際に、堂安律にキャプテンマークを渡していた。この件について遠藤は「4点目が入った時に監督に言われて」いたことだったと話す。そして「僕も個人的に、もし代わったら誰に渡そうかなというところで、前回はリツに渡そうかなというところはあった」のだという。

 ちなみにエルサルバドル戦では守田英正がキャプテンマークを巻いて先発したが、そうした日替わりキャプテン状態について森保一監督が意図的に行っているのだと遠藤は指摘。

「結構監督は、自分(遠藤自身)が出ない時とか、いない時には、いろいろな選手に声を掛けて、任せて、いろんな選手にそういうキャプテンシーじゃないけど、チームをまとめていくような姿勢を見せてほしい見たいな意図があるようで。だから、そういう、いろんな選手が今は、キャプテンマークを、自分がいない時に巻くという形です」

 キャプテンマークを巻くことで、チームに関わる意識は確実に深まるはず。そしてそれが臨機応変な対応の下地にもなる。森保監督の、先を見据えた行動だということなのだろう。

(取材・文/江藤高志)

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