■2017年にトップ昇格、2021年6月まで磐田でプレー

 24歳の伊藤は現在、ドイツのシュトゥットガルトでプレーするが、静岡県浜松市出身で中学時代からジュビロ磐田の下部組織で育てられた。2017年にトップチームに昇格し、名古屋グランパスへの期限付き移籍を挟み、2021年の6月まで磐田でプレー。

 当時はJ2で海外移籍するまでは、一部のファンにしか知られていない選手だった。現在の日本代表コーチである名波浩氏が磐田の監督時代にもプレーしており、「伊藤くんがゴールを決めた瞬間の名波さんの顔が見たい」との声も寄せられた。

 この日の伊藤は左サイドバックとしてフル出場し、得点以外にも自慢の左足で三笘薫へ鋭いパスを通すなど、持ち味を十分に発揮して4−1の快勝に貢献。昨年末のカタールW杯での経験を経て精神的にも強くなった男が、古巣サポーターへ恩返しするとともに、自身の日本代表での未来を切り拓く初ゴールとなった。

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