6月17日、サッカーブラジル代表はギニア代表と親善試合を行った。試合は背番号10を背負ったヴィニシウス・ジュニオールなどの活躍もあり、4-1で勝利を納めた。この試合でブラジル代表が身に着けたユニフォームが話題となっている。
そのユニフォームはなんと、上下真っ黒で背番号や名前などは黄色でプリントされているものなのだ。カナリア軍団はこの試合の前半のみ黒のユニフォームを着用し、オールブラックスとなった。
ブラジル代表といえば黄色のユニフォームであり、109年の歴史の中で全身黒のデザインを採用したのはこれが初めて。このユニフォームが生まれた背景には人種差別の問題がある。特にヴィニシウスは5月に行われたスペインリーグの試合で、相手サポーターから差別行為を受けていた。ブラジル代表としてもそれに対するメッセージを発信した形だ。
ユニフォームだけでなく試合前には両チームの選手がピッチに膝をついて黙祷したり、「人種差別があるなら試合は成立しない」というメッセージを表示したりするなど、人種差別に対して強く反対する姿勢を見せた。