【マンチェスター・シティvsインテル 6月10日】
試合前、「どうせ賭けるならインテルか」と思った。
試合が始まっても、「もしかしたら、インテルかな」と感じた。
前半はそれくらいインテルの方がシティを上回っていた。
ケビン・デ・ブライネが肉離れで自ら交代を決意し、代わったフィル・フォーデンがいいパフォーマンスを見せた。デ・ブライネは決勝で2回連続の負傷退場ということになってしまった。
シティは68分、ロドリの「信じられない」ゴールで先制した。
シティは1-0でシモーネ・インザーギのインテルを下してUCL初優勝を遂げた。
ペップ・グラウディオラ監督にとってはバルセロナでの2回優勝から12年という長い道のりの末の3度目のUCL優勝となった。各国リーグではスペイン、ドイツに次いでのイングランドでのトレブル達成だ。
イングランドのクラブのトレブルは1999年、アレックス・ファーガソン時代のマンチェスター・ユナイテッド以来だ。
ペップは久しぶりに訪れた至極の幸福に静かに浸っているように見えた。
ロスタイムでの激しい指揮官の表情とは違って、そこには安堵感が素直に表れていた。