6月12日、サッカー日本代表が千葉県内で合宿を行った。代表ウイークを前に行われた最後のJ1リーグ戦での、川崎フロンターレが見せたプレーが話題になっている。
その試合は、11日に等々力競技場で行われたサンフレッチェ広島戦。上位進出を狙うアウェイチームを迎えて対戦したものだ。
この試合で先制したのは川崎。後半11分に脇坂泰斗がレアンドロ・ダミアンのヒールパスを受けると、そのまま相手DFをかわして鮮やかにして豪快に決めていた。
その後、追加点を狙うホームチームだったが、なんと、1本のパスで相手ゴールに迫る場面があった。しかもそのパスの出し手は、GKだったのである。
今季からチームに加入し、さらに、シーズン途中から守護神の座に就いた上福元直人。その特徴は足元の巧みさにもある。後半25分過ぎにペナルティエリア内でボールを手にした上福元は、ゆっくりと時間を使っていた。しかし、突如としてキックモーションに入ると、低めの弾道のパントキックパスを披露する。そしてそれが、相手ペナルティエリア右側の絶妙な位置に届く。
というのも、そこには広大なスペースが広がっており、相手陣内の右サイドのタッチライン際にいたFW家長昭博がそれに反応して走ると、相手GKが処理していったんは出ようとするも、間に合わないと判断して下がらざると得なかったのだ。