6月10日、J1リーグ第17節が行われ、首位のヴィッセル神戸はアウェー・ヨドコウ桜スタジアムで6位のセレッソ大阪と対戦した。
上位対決となった“阪神ダービー”は、後半アディショナルタイムにセレッソ大阪のF W北野颯太のゴールで劇的勝利を収めた。首位陥落となったヴィッセル神戸だが、後半6分に決めた元日本代表M F山口蛍のゴールに対しては称賛の声が集まっている。
前半0−0から後半5分に先制点を奪われた直後だった。キックオフの流れから前線に放り込んだボールを大迫勇也が収めて右サイドの佐々木大樹へ。そこから中央に送られたボールに反応した武藤嘉紀が、ドリブルでボックス内に切り込み、横パスを送った。
ここに現れたのが、山口蛍だった。武藤からの横パスに対して、寄せに来たD Fに体を入れてボールを隠しながら鋭くターン。反転しながらの右足トラップで足元にボールを置くと、間髪入れずに左足を振り抜いてゴール右隅へ流し込んだ。
失点直後の電光石火の同点ゴールは、山口にとっては今季3ゴール目にして、U−15時代から所属していた古巣に対す“恩返し弾”となった。