6月10日、J1リーグ第17節が行われ、横浜F・マリノスが後半アディショナルタイムの2得点で柏レイソルを4対3で下す劇的勝利を収めた。
今季初の3連勝中の横浜F・マリノスが、井原正巳監督就任後も1分2敗と結果が出ていない17位・柏レイソルを、今季無敗のホーム・日産スタジアムに迎えた一戦。試合序盤からボールを保持した横浜F・マリノスは、前半13分にアンデルソン・ロペスがPKを沈めて幸先よく先制する。
しかし、その後は一進一退の攻防の中で点の取り合いとなり、後半28分に柏レイソルのフロートに逆転ゴールを許して2−3となった。
試合はそのまま後半アディショナルタイムに突入する。表示時間は7分。その3分半が経過した時、横浜F・マリノスが右サイドから水沼宏太のクロスにアンデルソン・ロペスが頭で合わせて同点に追い付く。3−3。ここで試合終了かと思われたが、ここで後半34分から途中出場した宮市亮が大仕事をやってのける。
目安の7分まで残り30秒を切った時だった。カウンターの流れから左サイドのボックス内でボールを拾ったマルコス・ジュニオールから中央へマイナスの折り返し。ゴール前中央でボールを受けた宮市が、ワントラップした後に思い切りよく右足を振り抜くと、放たれたシュートが相手DFに当たってコースが変わりながらもゴールへと吸い込まれた。
大興奮のゴール裏サポーターの元に一目散で駆け寄った宮市は、何度も力強いガッツポーズを見せ、仲間たちと喜びを分かち合った。