■錆びつかない技術で今季J2で3ゴール6アシスト

 1988年6月2日、滋賀県近江八幡市出身の乾は、野洲高校時代に一学年上の青木孝太、楠神順平、同学年の田中雄大らとともに“セクシーフットボール”と呼ばれた華麗なサッカーで全国高校選手権を制覇し、その後、横浜F・マリノス、セレッソ大阪を経て、2011年からはドイツ、2015年からはスペインを舞台に活躍した。

 2018年のW杯ロシア大会では2得点を決める大活躍でベスト16進出に貢献。2021年夏にJリーグに復帰し、2022年7月から清水でプレー。在籍2年目となる今季は、第18節終了時点で13試合に出場して3ゴール6アシストを記録している。

 35歳という年齢は間違いなくベテランであり、肉体的な衰えを感じるはずだが、柔らかいボールタッチ、絶妙な間合いで軽やかに進むドリブル、豊富なプレーアイディア、性格無比な右足キックと、磨き上げられた「技術」に衰えはない。スタンドを沸かせるプレーを、まだまだ見せてくれるはずだ。

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