浦和・明本考浩が酒井宏樹に賛辞。「“あの人がやっているのだからやらなければ”という気持ちになります」…「鹿島は僕にとって相性が良いチーム」と次戦を見据えるの画像
伊藤敦樹のゴールを祝福する浦和レッズのMF明本考浩 撮影:中地拓也

■5月31日/J1リーグ第11節 浦和レッズ 2-1 サンフレッチェ広島 (埼玉スタジアム)

 7勝3分3敗と2試合消化が少ない中で6位につける浦和レッズが、8勝2分4敗と1試合消化の少ない4位に位置するサンフレッチェ広島と対戦し2-1で勝利した。

 浦和は序盤から意図的にロングボールを使い、広島の強烈なプレッシングを回避し、スぺースが空いてきたところを足元でつないでいくプランだったが、相手の切り替えの速さとセカンドボールを回収されたことで、立案したよりも蹴る時間が長くなっていた。ただ我慢する時間も続いたが浦和はゴール前を固め簡単には崩れない。

 DF明本考浩は「最初はロングボールを増やしていこうという中で、全員がロングボールを蹴りすぎてしまったと思っています」とコメントすると「後半の強みには自信を持っていますし、前半をゼロで抑えることは常に考えています」と続けた。

 ハーフタイムをスコアレスで折り返すと、50分、広島に先制点を奪われてしまう。FWドウグラス・ヴィエイラの巧みなフリックからMF川村拓歩がディフェンスラインの裏に抜け出しペナルティーエリアに持ち込みシュートを放つと、浦和の守護神・西川周作が一度はブロックするが、こぼれ球にいち早く反応したMF森島司に押し込まれてしまった。すぐにVARチェックが入りオフサイドの確認が行なわれたが、そのままゴールが認められる。

 上位陣を追撃するためにも負けられない浦和はDF酒井宏樹が72分にゴールをこじ開けた。酒井が右サイドから持ち込み、そこでMF伊藤敦樹がボールを引き出すと、ペナルティーエリア内に位置取りをした酒井にラストパス。それを背番号2が流し込んだ。

 DF明本考浩は「失点することで気が引き締まりますし、失点しないことがベストですが、失点しても、そこから立ち上がれること、(酒井)宏樹くんが鼓舞してくれますし、選手はその姿を見ています。“あの人がやっているのだからやらなければ”という気持ちになります。ベテラン選手の圧は頼りになっていて、それに若手が付いていっていると思っています」と、チームをけん引するキャプテンの姿勢を称賛した。

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