J1のサガン鳥栖は、20日に行われた第14節の主要スタッツを公開した。そのデータが示す驚きの結果が、ファンを沸かせている。
前節までを終え、鳥栖は13位につけていた。今季はまだリーグ戦での連勝はないが、しぶとく勝点を積み重ねてきた。
第14節は、ホームにアルビレックス新潟を迎えた。J1へ復帰してきたばかりとはいえ、サンフレッチェ広島などの現在の上位チームを相手に勝利し、前節も昨季王者の横浜F・マリノスを撃破。順位表では鳥栖を1ポイント上回る12位と、侮ることなど決してできない相手だった。
鳥栖は昨季も多くの主力が流出したことで苦戦が予想されたが、川井健太監督の下で内容にもこだわったサッカーを展開。最終的には11位になったものの、最高で5位に浮上するなどシーズンのほとんどを1ケタ順位で推移していた。
その戦いぶりは、今季もブレない。開幕戦こそ湘南ベルマーレに1-5と大敗したものの、最終ラインからしっかりとボールをつなぐ鳥栖らしいサッカーを継続。そうした努力に、勝点もついてきていたのだ。
新潟との試合も、楽な展開にはならなかった。放たれたシュートは、実に15本。対する鳥栖はシュート4本だけだったが、CKからの先制点などで2-0と勝ち切った。
この試合の後、鳥栖はさっそく試合のデータをツイッター公式アカウントで公開した。シュート数やドリブル数などのスタッツリーダーを発表したのだ。
シュート数のリーダーは、交代出場したFWの河田篤秀だった。岩崎悠人は、ドリブル数とこぼれ球奪取でチーム最多を記録しており、懸命に走り続けたことがうかがえる。
だが、その中に違和感を感じさせるものがある。パス成功数でトップを飾ったのが、GKの朴一圭だというのだ。
この数値は、通常ならば中盤や、あるいは最終ラインから短いパスを多く出すCBなどがリーダーとなることが多いものだ。だが、そうしたフィールドプレーヤーを差し置いて、GKがトップに君臨しているのだ。