「自分でマイクを持つんかいw」J1神戸GKのプロ7年目で初のヒーローインタビューも”マイク扱い”で公式にもいじられる!「噛み噛みで可愛かった」「こういう人間臭いところが好き」と好感度爆上がりの画像
ヴィッセル神戸の前川黛也 撮影:中地拓也

 J1のヴィッセル神戸が、所属選手の初のヒーローインタビューの様子をSNSで公開した。プロ7年目で上る初のお立ち台で見せる素顔が、さらに人気を高めそうだ。

 神戸は前節、ホームで3位タイと好調のサンフレッチェ広島を迎え撃った。首位に立っている神戸としては、勝点2差で横浜F・マリノスに追われており、広島とも3ポイント差。悲願のリーグ初制覇へと突き進むには、しっかり勝っておきたい相手だった。

 試合では、開始1分足らずで神戸にピンチが訪れる。広島はキックオフしたボールを後ろへ戻す間、多くの選手が前へと出て神戸陣内で密集をつくる。ここに送られたロングボールがつながり、広島は開始10秒でペナルティーエリア内からのシュートに持ち込んだのだ。

 だが、ここで立ちはだかったのが神戸GK前川黛也だった。ゴール右からの侵攻に慌てることなくポジションを取り、相手選手の動きを最後まで見極めて、左足でシュートを弾き出していた。

 このファインセーブがなければ、試合の流れは大きく変わっていたかもしれない。危機を脱した神戸は、後半開始2分で先制。終了間際にもゴールを追加し、2-0の勝利で首位の座を守り抜いた。

 この試合後、ヒーローインタビューを受けたのは前川だった。実は、これがプロ7年目で初の「お立ち台」だったという。

 元日本代表の息子として生を受けた前川は、父が所属した大分トリニータの下部組織などでプレー。サンフレッチェ広島のユースには昇格できず、高校時代もポジション争いに苦しんだが、関西大学を経て神戸に入団し、プロになるという夢を成し遂げた。

 神戸加入後も楽な道のりではなく、韓国代表GKキム・スンギュ飯倉大樹とのポジション争いに挑み続けた。2020年以降は開幕スタメンをつかんできたが、いまだリーグ戦20試合出場に届いたことはない。

 しかし、今季は開幕からゴールを預かり続ける。13試合を終えて8試合を無失点で終えており、合計8失点はリーグ最少。神戸の首位堅持に、前川も大きく貢献している。

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