こうして、Jリーグクラブのアカデミーから多くの選手が見出され、Jクラブの育成組織を日本独特の学校のサッカー部という存在が補完することによって、優れた選手が次々と育ってきている。

 毎年のように、多くの若手選手が海を渡ってヨーロッパのクラブに移籍し、また、本場ヨーロッパで経験を積んだ選手たちを集めた日本代表はワールドカップで世界の強豪国と戦って結果を出すまでに成長した。

 選手育成は学校スポーツに全面的に依存しているNPBとは違って、Jリーグがクラブ数を拡大してきたことには大きな意義があったのだ。

■15年前との違い

 5月14日の鹿島アントラーズ名古屋グランパス戦の後の記者会見で、勝利した鹿島の岩政大樹監督に対して、今の鹿島を2007年の優勝時の鹿島に重ね合わせるような質問が飛んだ。

 今シーズンの鹿島と同じように、開幕直後には出遅れた鹿島がリーグ戦終盤の追い上げで優勝までたどり着いたシーズンであり、岩政監督もその時アントラーズでプレーしていたからだ。

 この質問に対して岩政監督は「当時のJリーグは(今と違って)作り込んでいく必要がなかった」と答えていた。現在のJリーグと当時とでは、試合内容自体が全く違うというのである。

 2007年と言えば、Jリーグの15シーズン目に当たる。30周年のちょうど半分の頃の話だ。Jリーグのサッカーは、日進月歩で変化してきているのである。

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