■最終ラインで奮闘する元なでしこFW

 右サイドハーフには清家貴子。もともとFWだった清家は、その後、サイドバックにコンバートされていたが、このところ前目のポジションで使われることが多くなっており、前節までに6ゴールを決めているが、これはCFの菅澤の8ゴールに次ぐものだ。

 この日も、清家は右のサイドハーフとしてプレーしていたが、後半の途中からは猶本が右SHに回り、清家は菅澤と組んでツートップを形成した。

 こうして、複数ポジションをこなせる選手が多いのも浦和Lの特長の一つなのだろう。

 複数ポジションといえば、今シーズンの浦和Lでは40歳の大ベテラン、安藤梢がCBとしてプレーしている。

 安藤はもともとは俊足FWとして鳴らし、ワールドカップとオリンピックに2大会ずつ出場した選手だが、今シーズン、若手DFとして頭角を現した南萌華が海外移籍してDFが手薄になっているのでCBを務めることが多くなっているのだ。

 初めてのポジションであるCBでもまったく卒なくこなして19歳の若手DF石川璃音とCBコンビを組み、さらにセットプレーなどでは元代表FWらしい決定力を発揮し、これまで4ゴールも決めている。

(3)へ続く
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