5月7日、J1第12節が行われ、鹿島アントラーズがアウェー・ヨドコウ桜スタジアムでセレッソ大阪と対戦して1―0で勝利。僅差のゲームの中、鹿島の鈴木優磨が試合終了間際に見せたボールキープに話題が集まっている。
試合前から雨が降り続き、キックオフの時点ですでにピッチ上の一部に水が浮いていた状態で始まったこのゲーム。前半は両チーム無得点も、後半22分に鹿島がコーナーキックから関川郁万のゴールで1点をリード。その後、C大阪がレッドカードによる退場処分で1人少なくなった中、鹿島が1―0のまま逃げ切り体勢に入った後半41分だった。
自陣でボールを奪った鹿島は、右サイドの名古新太郎が前方へロビングボールを送ると、鈴木優磨がセンターライン付近、右サイドのタッチライン際でボールをキープする。ゆっくりと前を向いてから後方から寄せに来た相手に対し、うまく体を入れながらドリブルを開始するも、ピッチ上の水溜まりによって思うようにボールが転がらない。
すると、足元のボールを浮かせるやそのまま右足でリフティングしながらのドリブルを披露。数メートル進んだところでC大阪のヨニッチの激しいタックルを浴びたが、マイボールでのスローインで試合再開となった。
“雨中のリフティングドリブル”と言えば、1994年の9月17日、名古屋のドラガン・ストイコビッチ氏が魅せた伝説のプレー。鈴木優磨の“再現”に、鹿島側だけでなく、C大阪サポーターからも拍手が沸き起こった。