■仙台は3戦勝ちなしで中位に低迷
その藤枝に敗れた仙台は、低空飛行が続いている。9節の清水エスパルス戦、10節のファジアーノ岡山戦と2試合連続ドローに終わり、今節は逆転負けである。3試合連続で勝利から遠ざかり、3勝4分4敗は14位だ。
藤枝戦は前半終了間際の45分に、守備陣の連携ミスから先制弾を許した。それでも、63分にFW中山仁斗がテクニカルなワンタッチゴールを決めて同点とする。後半途中から4試合ぶりに出場した背番号9は、待望の今シーズン初ゴールだ。
1対1とした直後の65分には、MFエヴェルトンのスルーパスからMF郷家友太が華麗にゴールへ流し込む。わずか3分で試合を引っ繰り返したが、このまま試合を終わらせられないのだ。
86分、自陣でのパス交換をカットされてそのまま持ち込まれ、同点弾を浴びてしまう。90+3分にも被弾し、2対3で敗れたのだった。
試合後のフラッシュインタビューで、伊藤彰監督は「1点目、2点目は自分たちのミスなので、そういうところで失点をしているのは、もう一回チームを見つめ直さないといけない」と話した。
ここまで勝点13は、首位の町田と10差だ。浮上へのきっかけをつかめないままに試合が消化され、勝点を取り逃している印象だ。
次節は2位の大分をホームに迎える。下平隆宏監督が指揮するチームも連敗中だ。どちらにとっても勝利が欲しい一戦であり、仙台にとっては上位との勝点を詰められる好機だ。ここまで1勝1分3敗と分の悪いホームで、負の流れを断ち切れるか。