■「PSV戦でまったく同じようなゴールを決めた感覚はある」
後半、先にスコアを動かしたのは川崎だった。48分、ロングボールからMF家長昭博が突破してDFマリウス・ホイブラーテンとの1対1を制すると、柔らかいクロスを上げてMF脇坂泰斗が混戦の中から押し込みゴールネットを揺らした。
浦和は、70分にエリア内でパスを受けた興梠が転倒。足を蹴られる形となったが、VAR判定の結果はPKなしでノーファール。何とか同点にしたい浦和はFWブライアン・リンセンやMF安居海渡、早川などを投入し反撃を試みる。そして81分、矢印を敵陣に向けたDF荻原拓也がペナルティーエリアに向けパスを送るとブライアン・リンセンが右足で蹴り込み同点とした。
J初得点となった背番号9だが、これでチームの一員になった思いはあるだろう。
「フェイエノールトでプレーしていた時のPSV戦でまったく同じようなゴールを決めた感覚はある。その時の感触が残っていた」と話すと「今日のチャンスを得点にできたことは良かった」と安堵の表情を覗かせた。
これで浦和の選手たちはAFCチャンピオンズリーグ第1戦に向け中東へ向かうのだが、試合終了後、ファン・サポーターの元へ挨拶にいった選手たちには、クラブのエンブレムとACLのトロフィーを型取った大きな旗とスタジアム中に響き渡る盛大なチャントが贈られた。「サポーターの皆さんは、いつも素晴らしい声援を送ってくれる。今日も素晴らしい声援だった。期待に応えられるように頑張りたい」(ブライアン・リンセン)と今後の活躍を誓った。