■「やっぱり期待している二人です」

 今季の川崎はホーム初勝利を飾るまでに時間がかかったものの、その鬱憤を晴らすかのように、19日の清水エスパルス戦では6-0と攻撃陣が爆発した。この試合で2得点した脇坂泰斗、さらに、アシストを決めた佐々木旭について報道陣から名前が出ると、「やっぱり期待している二人です」と笑顔を見せた。

 今季はまさかでベンチ入りできない試合もあった2人だが、「非常に悔しい思いをこないだのゲーム(清水戦)では見せてくれましたし、その“思い”だけではなくて“質”でも彼らの本来持っているものを発揮してくれた」。

 指揮官は、「他の選手にはない基準で僕も定めているところもあります」とも語り、「しっかりと応えてくれてきている。すごくいい成長をしている」と目を細めたが、今の活躍で満足しているわけではない。「彼らの目指すところは代表だと思います」と評価するからこそ、「自分も発破をかけなきゃいけない」と語気を強めたのだ。

 背番号14と5の再びの躍動でリーグ戦でのホーム初勝利を手にできるか。浦和戦は16時にキックオフする。

(取材・文/中地拓也)

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