4月19日、川崎フロンターレは等々力競技場に清水エスパルスを迎えてルヴァンカップのグループステージ第4節を戦った。
ここまで11試合を戦って先制点を決めることができず、掴んだ白星は2つのみ。ホームでの勝利もまだなかったが、そんなチームに先制点にして決勝弾をもたらしたのが遠野大弥だ。
中盤の左で先発した遠野だったが、もとはFWの選手だけあってゴールへの気持ちを見せた。それが、前半13分の場面だ。左CKを得た川崎は、瀬古樹がキッカーを務める。右足から放たれたボールはゴールへと向かって弧を描くも、相手DFに頭で弾かれる。はね返されたボールは宙高く浮き、ペナルティアーク内へと落ちる。その落下点で待ち構えていたのが遠野だった。
背番号17は、左足でダイレクトボレー。シュートの少なさが指摘されていたチームにあって積極的に足を振ったのだが、これは大きく枠を外れたかに見えた。しかし、相手選手の背中にボールが当たると、その勢いが勝り、ゴール内へと吸い込まれていったのだ。川崎の待望の先制ゴールは、意外な形で生まれたのだ。