J1のFC東京でプレーする渡邊凌磨が、15日に行われた第8節セレッソ大阪戦でスーパーゴールを決めた。集まる称賛の中には、元日本代表の伝説のゴールに重ねる声もあった。
26歳の渡邊は今シーズン、FC東京で背番号11を与えられた。FC東京加入2年目だった昨季は、リーグ戦30試合に出場して6ゴール。中心選手として認められた証だった。
前橋育英高校では全国高校選手権で準優勝し、早稲田大学に進学。大学卒業を待たずにドイツへ渡り、インゴルシュタットとプロ契約を結んだ。
ただしブンデスリーガ2部で出場機会は得られず、当時J2だったアルビレックス新潟へと移籍。2020年にはモンテディオ山形へと移籍し、FC東京に招かれた翌年にようやく1部リーグの舞台にたどり着いた。プロキャリアで最も小さい背番号を、今シーズン背負うのだ。
その苦労人は今季、開幕戦で交代出場からゴールを奪うことに成功する。だが、続く第2節後に戦列を離れ、ようやく前節に交代出場でピッチに戻ってきたばかりだった。
セレッソ大阪をホームに迎えた一戦で、渡邊は今季2度目の先発出場を果たした。後半に入って先制を許していたが、後半23分にチャンスがめぐってきた。
自陣深くから、FC東京の選手たちがボールを懸命につないでいく。ボールを運んでいく中村帆高は、ドリブルしながらパスを出す先を探していた。前線へと走り込み、ボールを呼び込んだのが渡邊だった。
2人の意欲が結実したかのようだった。渡邊の位置はまだゴールまでは遠く、中村のパスも強すぎるかに見える。だが、渡邊は強めの浮き球を胸でコントロール。バランスを崩しかけたがボールから意識を離さず、ペナルティーエリア手前で落ちてくるボールをボレーで叩いた。この一撃にはC大阪GKキム・ジンヒョンもなす術なく、ゴールネットが揺れた。
このゴールがDAZN Japanのツイッター公式アカウントで公開されると、称賛の声が相次いだ。
「えぐすぎる!!!」
「スーペルゴラッソ」
「これ大天才すぎやろ」
「これで1週間過ごします」