Jリーグは4月14日、ツイッターを更新。リーグ史に刻まれる一戦の映像を公開した。あらためて当時の興奮を呼び覚まされたファンも多かったようだ。
Jリーグでは現在、「J30ベストアウォーズ」の投票が行われている。30年のJリーグの歴史で、ファン・サポーターの投票をもとに、「MVP」や「ベストマッチ」を決める、というものだ。
Jリーグは今回、ベストマッチの候補としてツイッターで、2003年の横浜F・マリノス対ジュビロ磐田の一戦をピックアップ。
「最終節での首位磐田と3位横浜FMの直接対決。
退場者を出し数的不利に陥った横浜FMだったが、久保竜彦の伝説的なヘディングゴールで逆転勝利し、完全優勝を成し遂げた」
と、簡潔にして十分な試合内容の説明が添えられていた。
4チームに優勝の可能性があるなかで迎えた最終節。引き分けでも優勝だった首位の磐田をホームの横浜国際総合競技場で迎え撃った3位横浜FMは、前半2分にいきなり先制され、15分にはGKの榎本哲也が磐田FWのグラウとの小競り合いで一発退場。10人で戦うことになる。
圧倒的に不利な状況だったが、後半5分にマルキーニョスが同点弾を決め、そして、後半ロスタイムに久保竜彦が驚異的な身体能力を見せる。
エリア内で高くバウンドしたボールに、後方から駆け寄り、DFをものともしないジャンプを見せて、ヘディングでゴール。
これが決勝点となって横浜FMが勝利。2位だった鹿島は勝てば優勝だったが、こちらも後半ロスタイムに浦和に同点弾を決められて2−2で終戦。
結局、岡田武史監督率いる横浜FMが前期、後期ともに制しての「完全優勝」を決めた一戦となっている。