■完成度向上の証拠
第6節の試合では、ここまで低迷している柏も若いDFが頑張ってサイドにボールを送り、MFの小屋松知哉の前線に駆け上がるフリーランニングも生かして前半の早い時間帯からチャンスも多く作っていた。
だが、前半終了間際の44分にアレクサンダー・ショルツからのロングボールを左タッチライン沿いで明本がヘディングで落として関根貴大が持ち込み、パスを受けた興梠がワンフェイクを入れて相手DFのタイミングをずらすテクニカルなゴールを決めて先制。
後半も柏が同点を狙って攻勢を強めていったが、それを跳ね返し続けた浦和は交代カードを切りながら戦力アップ。75分には今季まだリーグ戦では出番のなかったアレックス・シャルクがチーム2点目を決め、さらに82分には明本が華麗なジャンピングボレーでダメ押しの3点目を決めた。
交代選手を次々と投入してもコンビネーションが乱れず、フレッシュな選手を入れることでギアを上げて勝負を決められたのは、チームの完成度が上がっている証拠だ。