■上位チームと仙台の明らかな「違い」とは

 1点を追いかける仙台は、62分にMF遠藤康を投入する。4-4-2の右サイドハーフに彼が入ることで、攻撃にリズムが生まれていく。ここでまた、仙台をアクシデントが襲う。75分、遠藤が負傷交代を余儀なくされてしまうのだ。勢いを削がれた仙台は、ビッグチャンスを迎えることもなく0対1で敗れてしまった。

 ホーム3連敗で2勝2分3敗の黒星先行となった仙台に、何が起こっているのか――。J1昇格候補のライバルたちとの違いに、低空飛行の原因が読み取れる。

 ここまで6勝1分で首位を走るFC町田ゼルビアは、新加入のブラジル人FWエリキサガン鳥栖から期限付き移籍のFW荒木駿太が3ゴールずつを記録している。同じく新加入のCB池田樹雷人やMF高橋大悟も得点を決めている。藤枝MYFCを1対0で退けた今節は、オーストラリア代表FWミッチェル・デュークにシーズン初得点が生まれた。取るべき選手、取ってほしい選手が得点することで、勝利をつかむことができている。

 3位の大分トリニータも、得点源が覚醒した。ジュビロ磐田を2対1と退けた今節のゲームで、FW伊佐耕平が1得点1アシストを記録したのだ。ここまで無得点だった背番号13の目覚めは、チームにさらなる勢いをもたらすだろう。

 仙台を下して3連勝を飾った長崎では、フアンマが前節にハットトリックを達成し、今節は決勝点をマークした。

 ひるがえって仙台はどうか。3シーズン連続で2ケタ得点をあげているFW中山仁斗、韓国代表歴を持つFWホ・ヨンジュンが、ここまで無得点なのだ。開幕戦はこのふたりの2トップでスタートしたが、どちらも先発は3試合にとどまっている。

 得点源と目された選手が、鳴りを潜めたままなのだ。彼らに点を取らせる形を、チームとして作り出せていないのである。3節からは毎試合失点をしており、守備を支えに勝点を拾うこともできていない。

 清水や磐田のように、仙台は過密日程には直面していない。気になるのは今後の対戦相手だ。8日の第8節は、4連勝中で4位のヴァンフォーレ甲府とのアウェイゲームだ。ミッドウィーク開催となる12日の第9節は、清水とのアウェイゲームである。J1昇格を争うライバルとの対戦が続く。ここで浮上のきっかけをつかめなければ、大きな変化が必要になってくるかもしれない。

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