■初招集選手の評価
――今回初招集されたバングーナガンデ佳史扶はどうでしたか。
後藤「よくやったんじゃない。初めて出たんだから」
大住「守備ではすごく効果的な面もあったけど、本当は攻撃面で良いものを持っているはずなのに、ほとんど出せなかったような状態。だって、クロス出していないでしょ」
後藤「日本代表に入って、いきなりそこまでやれというのは無理だろうと思うから、しょうがないよ」
大住「サイドバックって、サッカーの中で一番シンプルな仕事だと思うんだけどね」
後藤「それをシンプルではないものにしてしまったところはあるよね。ウルグアイ戦ではボランチの位置に入ってビルドアップするだとか、余計なことを考えさせちゃったのはまずかったね。コロンビア戦ではそういうことなしに、タッチライン沿いをどんどん上がっていけという感じの戦い方だったから、多少は楽な様子だったけどね」
大住「サイドバックが中央に入っていくというのは、世界の潮流ではあると思うんだけど」
後藤「今の日本では、中学生でもやってるよ」
大住「形の話じゃなくて、『どこにいるべきなのか』という問題なんだよ。どの位置にいることをチームが受け入れ、それによって他の選手がどういうポジションを取るかという話であって。とにかく内側に入れというのでは、ちょっとサッカーにならないよ」