■それぞれ違うキャラクター

 では、「通訳がプロならいいのか」というと、必ずしもそうではありません。

 よくあるのが、言語的には完璧なのにサッカーのことをほとんど(まったく)知らない通訳というパターンです。

 もっとも、これはそれほど大きな問題ではありません。

 ある程度話が進んでいくと「ちゃんと通訳できていないんじゃないか? サッカー知識が足りないんだな」ということは分かってきます。

 そういう場合には、こちらの質問のレベルを下げればいいわけです。

 専門用語はなるべく使わず、分かりにくい部分はゆっくりと説明しながら質問をするのです。さらに、インタビューが終わってから時間があれば、「おかしいな」と思った部分を録音を聞きながら再確認することもできます。

 もっとやっかいなのは、通訳がサッカーのことに詳しすぎるという場合です。

 何が問題なのかというと、通訳が自分の意見を入れてくるのです。

(2)へ続く
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