■公式戦5試合未勝利にして3試合連続無得点

 その後、特に決定的だったのが後半26分のマルシーニョのヘディングシュートだった。山根視来がペナルティエリア手前から放ったファーへのクロスにマルシーニョが反応。裏に抜け出してフリーで合わせるも、相手GKの左足の好セーブに阻まれたのだ。

 川崎は山田新、宮代大聖を投入して攻撃の圧を強めるが、ゴールネットを揺らすことができず、スコアレスで終了。公式戦5試合未勝利にして3試合連続無得点となってしまった。

 今月末で退任する庄子春男エグゼクティブアドバイザーにとって、これが最後の公式戦だった。試合後には横断幕も掲示されたクラブの“レジェンド”は、勝点の重みについて話したという。

 試合後に場内を1周する選手に向かってサポーターは声援を送り続け、苦しむ選手たちを後押しした。等々力陸上競技場の外に植えてある桜の木はちょうど満開を迎えていたように、次戦にはピッチの上でも“満開”の得点ラッシュを見せつける。

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