■駅の異変

 さて、僕は4月1日の朝ワルシャワ発の飛行機で帰国することにしていました。それで、ワルシャワに戻るために3月31日の15時05分発の列車を予約しておき、昼過ぎまでイースターを迎えたクラクフ旧市街の光景を眺めてから駅に向かいました。

 定刻の少し前に駅に到着。さて、案内板で乗り場をチェックしました。

 しかし、何かおかしいのです。今は15時前のはずなのに、案内板の列車の時刻は16時台のものばかり……。

 そう、3月31日は「イースター」であると同時に、3月の最後の日曜日でもあったので、この日の早朝にヨーロッパは夏時間に切り替わっていたのです! つまり、僕は15時前に駅に着いたつもりだったのに、実際は15時40分。当然、15時05分発のワルシャワ行きはとっくに出発してしまった後だったのです。

 幸い、クラクフ・ワルシャワ間は幹線区間。列車は1時間に1本はありますから、次の列車の自由席に乗って僕は無事にワルシャワに戻ることができましたが、時間に余裕がなかったり、辺鄙な路線だったら大変なことになるところでした。

 3月あるいは、夏時間から冬時間に戻る10月にヨーロッパを旅行する方は、ぜひお気をつけください。

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