■取材の後のお楽しみ

 2002年の3月にフィリップ・トルシエ監督率いる日本代表チームはポーランドに遠征しました。日韓ワールドカップ開幕の3か月前のことです。準備の最終段階のことでした。

 3月27日に首都ワルシャワ近郊の工業都市ウッジで行われた試合で、日本はポーランドを2対0で破りました。前半10分に右サイドを突破した市川大祐のクロスがこぼれたところを中田英寿が決めて先制。42分には、市川からのアーリークロスを高原直泰が決めました。

 日本の完勝でした。しかも、ヨーロッパのナショナル・チームとアウェーで対戦して勝利したのですから、日本の強化を実感できた試合となりました。

 さて、ポーランド戦の翌日、僕はワルシャワから南部のクラクフに向かいました。列車で2時間40分くらいの距離です。「Krakow」と書いて「クラクフ」と読みます(ポーランド語は発音=カタカナ化が難しい)。

 クラクフ行きの目的は観光です。

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