J1サンフレッチェ広島の練習に、OBの元日本代表・駒野友一氏が参加した。名手と現役世代の邂逅に、ファンのみならず選手からも感激の声が上がった。
和歌山県出身の駒野氏は、高校時代から広島ユースに加入。2000年にはトップチームに昇格し、長らく主力としてプレーした。
2008年にはジュビロ磐田に移籍し、その後はFC東京、アビスパ福岡と渡り歩いた。2019年には今治FCでJFLからの昇格を経験し、Jリーグの3つのカテゴリーを戦って、昨シーズン限りでスパイクを脱いだ。
長い旅路を経て、駒野氏は広島に戻ってきた。現在は、普及部でコーチを務めている。
そのOBが、トップチームのグラウンドに姿を現した。一部ではあるが、練習に参加したのだ。
クラブはその様子を、YouTube公式チャンネルで公開。まだ引退してから日が浅いこともあるが、駒野氏はかつてと変わらぬ元気な姿と、衰えぬキックを披露している。
ともに汗を流した野津田岳人は、感激の様子だ。クラブのカメラに向かい、興奮気味にこう語っている。
「感動しました。めっちゃテンション上がりました」
「小さい頃から見ていて、キックがすごいなというのは思っていましたし、実際に蹴ってみて球の質がすごかったんで、すげえと思って」
「軽く蹴っているようでしっかり芯をとらえて、球が生きているというか、ずーんとくるけど柔らかいというか」
駒野氏のインタビューも行われ、本人は「だいぶ飛距離は落ちてきたと思いますけど、蹴り方などは腐らないので。そういうところを教えていけたらいいと思います」と穏やかな表情で語った。