■橘田健人にリクエストした誕生日プレゼント
そんな記念日の直後に迎えるセレッソ大阪戦(3月18日)は、「去年、1回も勝ててないチームなんで、絶対に勝ちたい」と語気を強める試合だ。
もちろん、チームが負け越しているという状況はあるが、ある悔しい思いもしているからだ。というのも、鹿島アントラーズ戦は愛妻の誕生日を迎えての試合だった。そのため、「あのボレーシュートを決めていれば誕生日プレゼントになったという悔しい気持ちがあるので、ここ(セレッソ大阪戦)は本当に、点を決めたいです」と、ホワイトデーのプレゼントとして“リベンジ”の気持ちも表した。
ただし、自身のゴールへの意欲を示しながらも、「チームが勝利して、その勝利に貢献できればなと思います」と付け足すことは絶対に忘れない。
今季から遠野は背番号を「17」に変えた。自身のインスタグラムでは、「自分の理想のFWの番号だったから」と綴ったが、実際には、自身の誕生日を足していった数字であり、この「17」という数字が好きだから。そんな誕生日の直後の試合となれば、燃えないわけにはいかない。
この日は、愛妻からだけでなく、橘田健人からも誕生日プレゼントをもらう“予定”だ。事前に何が欲しいか聞かれたというが、リクエストしたものは「お互い結婚したんで、何か役に立つもの」。自分の欲しいものを口にしないところに、夫婦生活が遠野にとっていかに支えになっているかが分かる。
最後に、誕生日を迎えての抱負を聞かれると、「タイトルを全て取りたい。まずはそこを目指して良いシーズンにできれば」と話した後に、「それと、夫婦円満で行ければ」とも加えた。
愛妻への想い、ホワイトデーのお返し、そして、背番号の由来にもなった誕生日直後の試合――セレッソ大阪戦は、今季初得点だけでは終わらなそうだ。