3月8日、ルヴァンカップ第1節が行われ、川崎フロンターレはアウェイに乗り込んで清水エスパルスと対戦し、2-3で敗れた。
この試合で、プロ初先発したのが松長根悠仁だ。J1第2節の鹿島アントラーズ戦で初めてベンチ入りすると、第3節の湘南ベルマーレ戦で初出場。そして、直後のこの試合で初先発と、順調なステップアップをしている。
しかも、90分間走り抜いただけでなく、相手に当たり負けせずに力強い球際での勝負を見せたほか、さまざまなポジションでプレーしてみせた。
初めての先発は、「難しい部分は特になくて、普段通り入れた」と振り返り、さらに、ポジション移動についても、「チームが勝つために言われたポジションで必死にやるだけなので、考えるというより、必死にやるだけです」と力強さを見せた。
試合前に話を聞いた際には、仮に先発で出たとしても力の配分を考えずにガムシャラに走りたいと意気込んでいたが、その言葉の通り、試合終盤までボールを追い続けた。それについて尋ねると、「勝ちたいという気持ちが出ました」としながらも、直後に口から出たのは課題だった。「質の部分、特にクロスはもっとやらなきゃいけない。明日帰ったらすぐに練習します」と、クロスを味方に合わせられなかったことを悔しがったのだ。