■細谷の光る走り出し
その湘南対横浜FCの翌々日の日曜日には、もう一人の期待の若手FW、柏レイソルの細谷真大が開幕から2試合連続となるゴールを決めた。
FC東京との試合の前半25分。柏は中盤で左サイドから中央にパスをつなぐと、山田康太からマテウス・サヴィオ、そしてマテウス・サヴィオから細谷へと早いタイミングの縦パスがつながった。そして、マテウス・サヴィオからのパスを引き出したのが、細谷の動き出しだった。
FC東京のセンターバック、エンリケ・トレヴィゾンと木本恭生の中間に位置を取り、トレヴィゾンがマテウス・サヴィオに引き付けられたのを利用して、早いタイミングで縦に走ることでゴール前でフリーになってパスを引き出し、ワンタッチでGKヤクブ・スウォビィクの股を抜くシュートを決めた。
相手のDFラインの裏に走る速さと走り出しのタイミングの取り方という、細谷の特長が発揮された素晴らしいゴールだった。
後半は風下に回った柏にはほとんどチャンスらしいチャンスが生まれない展開となってしまったが、それでも細谷には65分には右からのマテウス・サヴィオのクロスに合わせてCKを獲得するプレーもあった。