■武器が多い小川
こうして湘南が同点に追いつき、さらに押し気味に試合を進めると、23分には横浜FCの左SB、和田拓也の信じられないようなキックミスによるオウンゴールが生まれ、湘南が1点をリードして前半を終了した。
しかし、後半に入ると推進力を増した横浜FCが攻勢を強めて何度も決定機を作っていく。しかし、横浜FCはなかなか決めきれず、このまま湘南が逃げ切るかと思われたが、83分についに横浜FCが同点に追いついた。左CKからのボールをDFより頭一つ抜け出した高い打点のヘディングで決めたのが小川航基だった。
左右両足に加えて頭でも決めることのできること。それが、小川の大きな魅力である。
町野のようなダイナミックな動きはないものの、ゴール前で左右両足で正確にゴールの枠にボールを飛ばすシュート技術の高さこそが小川の最大の武器。昨シーズンは、シャドーストライカーとしても結果を出しており、トップでボールを収めて起点を作るのもうまい選手である。