■仙台は2試合連続のクリーンシート
仙台を勝利に導いた山田は、セレッソ大阪から育成型期限付き移籍で加入した。ベガルタ・ゴールドのユニフォームに袖を通すのは、3年ぶり2度目となる。前回はチームがJ1で戦った20年で、19試合に出場して2ゴールをあげた。ただ、チームはホームで1勝もできずに17位に終わり、コロナ禍の特例でJ2降格を免れた。
それだけに、心中期するものがある。試合後のフラッシュインタビューでは、「今回こそは仙台がいい順位で終われるように」と、さらなる活躍を誓った。
これで仙台は1勝1分とした。開幕戦は大型補強でJ1昇格候補にあげられるFC町田ゼルビアとのアウェイゲームだったから、悪くないスタートと言えるだろう。
昨シーズンからの大きな変化にあげられるのは守備だ。FC東京から加入のGK林彰洋、小出悠太、菅田真啓、キム・テヒョンの3バックを中心として、2試合連続でクリーンシートを達成している。
終盤の大失速で7位にとどまった昨シーズンは、無失点試合が「10」で、失点はリーグワースト5位の「59」を数えた。上位陣で際立って多かった失点を減らすことは、J1昇格圏に食い込んでいくための必須条件と言っていい。新加入選手が多いことを考えても、2試合連続のクリーンシートはチームの自信につながるだろう。