■32チームへの拡大
昨年12月、ワールドカップ・カタール大会の記者会見で、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がその意向を発表。2023年大会のサウジアラビア開催を正式に決めた2月14日のカウンシルでは、この「会長案」がそのまま採択された。その第1回のホスト国は未定だが、2025年の6月から7月にかけて行われる予定だという。そして出場チームは、なんと現在の「7」から「32」に増える。当然、大会形式も変わる。
予想に難くないのは、2022年カタール大会までワールドカップで採用されていた形式で、4チームずつ8グループによるグループステージ、16チームによるノックアウトステージという方法である。当然、大会期間は1か月近くになる。
「FCWCを大きな大会とする」ことは、2016年2月にFIFA会長に就任したインファンティーノの宿願だった。就任年の年末には、「32チームの大会にし、テレビ放映とスポンサーにとって魅力の大きな大会にしたい」という腹案を明らかにした。そして1年間の検討後、FIFAは2017年にFCWCの刷新計画を発表した。
それによると、大会は4年にいちど、ワールドカップの前年6月とする。すなわち、2001年以来ワールドカップ1年前に「プレ大会」としてワールドカップ開催国で行われていたFIFAコンフェデレーションズカップ(関心は低かった)を廃止し、より世界の関心を引くクラブの大会にすることにしたのだ。その最初の大会は2021年に行われることになり、2019年10月には「中国開催」が決定した。