2月8日、川崎フロンターレは麻生グラウンドで公開練習を行った。その後、遠野大弥に今季開幕に向けた話を聞いた。
2月4日まで行われていた沖縄キャンプで、チームは新しい戦術の落とし込みに力を注いでいた。その中で、さまざまなポジションで試されていたのが遠野だった。
公開された名古屋グランパス戦(1月31日)とサガン鳥栖戦(2月4日)との練習試合では、センターフォワード、左右のインサイドハーフ、右ウイングと目まぐるしくポジションを変えた。また、戦術練習でもポジションを次々と変えながらチームメイトとのイメージを共有していた。
練習試合では出場時間も長く、また、どのポジションでもチームを助けるプレーを披露したほか、得点という結果も残したことで、遠野自身も「いい形でキャンプを終えて、いいイメージで開幕に向けて準備ができています」とまずは振り返った。
この練習試合2試合で印象的だったのが、遠野のシュートへの積極性だ。名古屋戦では両チームを通じて最多のシュート本数を放っており、鳥栖戦でもシュートに持ち込む場面を繰り返し見せた。そのことについて聞いてみると、「自分自身、結果にこだわってやっているので、やみくもに打てばいいというわけじゃないんですけど」と前置きしたうえで、「決めきる能力だったり、シュートの多彩さというのは、僕の中での長けてる部分だと思っているので、そういった長所を試合に出していかないといけない」と、自身の強みをピッチで表現することと、ゴールを狙うことへの強い気持ちを口にした。