■赤煉瓦と蔦と時計塔
ヴロツラウに着いたら、日本サッカー協会(JFA)からのメールが入っていました。日本代表のトレーニング・スケジュールです。読んでみると、10月14日の練習会場は「ヴロツラウ体育学院」となっていました。なんと、スタディオン・オリンピスキのすぐ南側のグラウンドではないですか!
そこで、10月14日には日本代表のトレーニング取材を途中で切り上げて、僕はスタディオン・オリンピスキの見学に向かいました。
赤い煉瓦に蔦が絡まった古典的な建造物。バックスタンド中央には1920年代のスタジアムらしく煉瓦造りの時計塔が聳え立っていました。
ヴロツラウでEUROが開催されることが決まったときに、全面改修して使用する計画もあったようですが、結局、新スタジアム(スタディオン・ヴロツラウ)が新設され、古いスタジアムは古典的な姿をそのまま残していたのです。
ピッチ上では少年たちが練習をしていました。この町の強豪「WKSシロンスク」がホームゲームを別の小さなスタジアムで開催していたこともあり、この古いスタジアムはずいぶん前からサッカーの公式戦には使われなくなっていたのです。今ではオートバイ・レースの会場として有名だそうです。