優勝奪還を目指す川崎フロンターレの2023年シーズンは、新たなキャプテンで挑む年となる。腕章を巻くのは、橘田健人。プロ3年目にして、カタール1部アルラヤンに移籍した谷口彰悟の後継者に指名されたのだ。
橘田が鬼木監督の部屋に呼ばれたのは17日のことだった。そこで、キャプテン就任を打診された。2プロ2年目にして背番号8を任されるなど、クラブの期待を背負う存在ではあるが、この打診に対してすぐには首を縦に振れなかった。
橘田自身としては、「まったく考えてなかったので、自分が一番ビックリしている」と明かしたが、指揮官は説得。主将候補は、自分が人前で話すことが苦手であることなどを相談したという。
そして、
「去年優勝できなくて何一つ残せなかった状態から、また、チャレンジャーとして一緒に戦っていきたい」
鬼木監督に言われたこの言葉で、「覚悟が決まりました」と語る。それと同時に、「絶対にキャプテンとしてチームを優勝させたい」と思うに至ったという。
その新主将は、前任者である谷口彰悟について、「圧倒的な存在感というのがあったので、プレッシャーとかはある」としながらも、「こういうチャンスをもらったので、いきなり彰悟さんみたいになることは難しいと思うんですけど、自分なりのキャプテン像というものを、まずはプレー面でみんなを引っ張っていければいいかなと思います」と口にした。