J3松本山雅FCの喜山康平が、前代未聞のヨーロッパ進出を果たした。なんと、愛するクラブの一部になってしまったというのだ。
喜山にとって、2023年シーズンは感慨深いものになりそうだ。多くの名手を輩出してきた東京ヴェルディの下部組織で育った喜山は今シーズン、松本山雅へと戻ってきた。
東京Vから期限付き移籍したファジアーノ岡山で過ごした時間が一番長いが、松本でも5シーズンにわたってプレー。自身にとって唯一のJ1でのプレーを経験させてくれたのが、仲間とともに昇格を勝ち取った松本山雅だったのだ。しかも、前回在籍と同じ背番号11を与えられ、J2昇格に全力を尽くすことになる。
今年2月で35歳になる喜山の2023年は、すでに喜びとともに始まっている。12日には、その理由を自身のツイッター公式アカウントで明かしている。
ツイッターには、2枚の写真がアップされている。その投稿には、「ずっと応援してるチームのスタジアムの一部になることが出来てとてもとても光栄です!!」と記されている。喜山が、その理由を明かす。
「なんと今回リニューアルしたアーセナルのホーム、エミレーツスタジアムの壁のアートワークに登場することが出来ました」
喜山は筋金入りのアーセナルファンで、ツイッターのプロフィール欄には「Gooner アーセナルに魅せられて20年余り」と記しているほど。トップにピン止めされている投稿も2018年の赤と白のマフラーを巻いた写真で、ノースロンドンダービーとアーセナルの名がタグ付けされている。
そんな熱狂的なファンにとっては、アーセナルの一部となれたことは歓喜の極みであるに違いない。公開された写真を見ると、確かに多くのファンと一緒にアーセナルのアウェイ用の黒いユニフォームに身を包んで満面の笑みを浮かべている喜山の姿がある。