■日本サッカーの底上げ
大住「そうなんだよね。ヴァンフォーレ甲府の天皇杯優勝も、2022年のすごく大きな出来事だったと思うよ」
後藤「2部リーグで、しかも上位じゃないチームが優勝しちゃったんだから」
大住「J1のチームに4つ勝ったし、内容も決して負けていなかったからね」
後藤「決勝は本当に互角に渡り合っていたよ」
大住「2022年の天皇杯は5試合取材したけど、全部J1とJ2の対戦で、1試合を除いてJ2が勝った。内容としてもJ2チームの方が良かった。もちろん置かれている状況とか、どういう選手を起用するかによって、違いは出るんだけどね」
後藤「大学勢がこの1、2年、低調だから。一時期、天皇杯で筑波大学や法政大学が上に行ったような躍進はなかったね。学生のチームは大学も高校も、コロナで大きなダメージを受けてしまったからな」
大住「筑波が天皇杯で活躍した時には、三笘薫と中野誠也がスーパープレーヤーとして活躍していたからね。だから、2022年の天皇杯は少し時代の変わり目を象徴していたかもしれないね」
後藤「J2全体のレベルアップが反映された結果だった」
――2023年も新しい楽しさを見つけましょう。
大住「実は2023年から横浜F・マリノスの練習場が横須賀市に移転するんだけど、その久里浜というのは僕の実家があるところで、それも楽しみにしているんだ。やっぱり、シーズンが始まる時には希望に満ちて明るくあってほしいよね」