■モロッコの反撃
だがモロッコは本当にすごいチームだ。キックオフから猛然と反撃に出ると、右サイドでグアルディオルの反則を誘いFKを獲得、ハキム・ジエシュのキックをクロアチアのマイエルがクリアし損ねて高く上がったとことをアシュラフ・ダリがこれまた豪快なヘディングで決め、たちまち同点としたのだ。
クロアチアはなおも攻撃の手を休めず、42分には波状攻撃を見せて最後はリバヤが左にさばいたのを外側からはいってきた左MFのミスラブ・オルシッチが右足でまくキックでモロッコ・ゴールの右ポスト内側に当てて決め、勝ち越しに成功した。
そして後半はモロッコの猛反撃である。交代選手を次々と送り込んで攻勢をとり、ジエシュを中心にクロアチア陣で試合を進めた。この試合のボール支配率は前半はクロアチアが55%、モロッコが36%(イーブンの状態が9%)。しかし後半には35%対52%(イーブン13%)と逆転した。しかしクロアチアの守備は固く、モロッコはアディショナルタイムにヤヒア・アティアトアラのクロスをポルトガル戦で決勝点を決めたユセフ・ネシリが得意の頭で合わせたが、わずかにゴール上に外れた。