■クロアチア戦、「攻撃のカード」上田、町野、相馬はベンチに残ったまま試合を終えた――
攻撃的な交代カードでは、FW上田綺世、町野修斗、MF相馬勇紀が残っていた。
では、彼らを送り出すべきだったのか。
個人的にはためらう。
相馬はコスタリカ戦に先発したが、物足りなさを残した。
上田もコスタリカ戦でスタメンに名を連ねたが、前半だけで交代している。
コスタリカ戦を経て、パフォーマンスが上がる可能性がないとは言えなかっただろう。本人たちも心中期するものはあったはずだ。しかし、彼らの起用を後押しする決定的な材料はなく、試合の流れに入り切れないイメージが上回るのは否定できなかった。
町野はグループステージの3試合に出場していない。海外組を含めたチームでプレーするのは、9月の欧州遠征からである。クロアチア相手の1点勝負で、国際経験の乏しい彼を送り込んだとして、果たしてどこまで自分らしさを出せたのかには疑問が残る。
それならば、疲労感があるとしても主軸を残したままで戦うのがベターだ──森保監督はそう判断したのではないだろうか。
言いかたを変えれば、ベスト8を争う戦いで「通用する人数」が、日本は少なかったのだ。