■森保監督の覚悟が選手たちに伝わった
その思いは、選手たちにも伝わったのだろう。
森保監督が冒そうとした「リスク」は、「攻めたい」という選手たちの気持ちに重なるところがあった。もちろん、選手たちもリスクは分かっていて、それでも攻める意思を発信した監督の思いに応えたい、と自分たちを奮い立たせたのだ。どんなときも選手ファーストの姿勢を貫いた森保監督は、選手たちに「この人のためにも勝ちたい」と思わせることができた。
外国人監督だって、日本人選手と絆を結ぶことはできる。しかし、ここまで絆を深めるのは、日本人同士でなければ難しいと思う。
もちろん、森保監督のすべてを評価するつもりはない。
さらに「日本のスタイル」を考えながら、監督について触れていきたい――。