■戦い方の幅を増やせるか
ただ、ボールを持たされたコスタリカ戦や、互角の状況で先手を取ったクロアチア戦のように、“劣勢ではない展開”で勝てなかったということもまた事実である。
ゆったりとボールを保持したときにどう攻めるのか。強豪国相手にリードを奪ったときにどう振る舞うのか。世界との差を縮め、そしていつの日か追い越すためには、さまざまな状況に対応することが求められる。
3日の練習後、田中碧は「戦い方を選べない悔しさもある」とコメントした。続けて「前の選手はボールを保持する中で存在感を出す選手が多いので、そういう意味ではもどかしさはあると思う」と語っている。
日本は今大会、ゲームプランがハマればドイツやスペイン相手にも勝てることを証明した。次はコスタリカ戦やクロアチア戦のような試合展開でも勝てるよう、4年後までに戦い方の幅を増やし、新しい景色へとたどり着く。