【サッカー日本代表】ドイツ&スペインに勝ち、コスタリカ&クロアチアに敗北。「相手の戦術」「試合状況」に応じた戦い方を装備して、4年後に新しい景色への画像
日本代表DF吉田麻也 代表撮影JMPA/金子拓弥

■12月5日/カタールW杯 決勝トーナメント・ラウンド16 日本代表 1ー1(PK:1―3)クロアチア代表(アルジャヌーブスタジアム)

 日本代表はまたしてもラウンド16で涙を飲んだ。

 グループEを首位通過して迎えた決勝トーナメント1回戦の相手はクロアチア代表。チームは強豪国相手に堂々とプレーして前半のうちに先制したが、後半10分に追いつかれてしまう。その後スコアは動かず延長戦に突入したが、そこでも決着はつかず試合はPK戦へ。

 先行の日本は3人が失敗。クロアチアは4人目の成功によって勝利をつかみとり、準々決勝へと駒を進めている。史上初のベスト8まであと一歩に迫った日本だが、またしてもここで敗れてしまった。

 長年の目標を達成できず、カタールW杯は最終的に悔やまれる結果に終わったが、このクロアチア戦に至るまでに記録したグループステージでの金星は、日本サッカーにとって大きな出来事となった。

 大方の予想を裏切る、ドイツとスペインとの戦いで得た勝利。それは、劣勢かつビハインドの状況からシステム変更や選手交代を駆使してギアを上げ、スコアをひっくり返して勝つという非常に似たパターンの試合展開で手にしたものだった。

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