三笘薫のタイミング

 であればこそ、三笘薫のような“ジョーカー”の投入のタイミングが重要になる。後半のどのタイミングでこうしたカードを切るか。同時に、スピードのあるFWを前後半で入れ替えることで、スペインの最終ラインにプレッシャーをかけ続けたい。

 その最終ラインで、ルイス・エンリケ監督はロドリをCB起用している。本来は中盤の選手だが、コスタリカ戦、そしてドイツ戦とDFラポルテとコンビを組んだ。ボール保持の安定化のために抜擢された26歳は、ドイツ相手には奮闘したものの、ラインの駆け引きは慣れていない。そのため、日本代表はあえてスピードで勝負を仕掛け続けることで、綻びを生じさせることができるかもしれない。

 日本戦直前時点でガビは欠場が濃厚となっており、ロドリも出るか分からない。ノックアウトステージに向けて、この試合で数人を休ませる可能性もある。どのような構成で来るか分からないが、スペインの層を厚い。

 とはいえ、前半に圧倒的なプレーを見せながら、後半にはスキを見せたことは間違いない。日本代表がきっと歓喜をもたらすであろう試合のキックオフは、12月1日28時だ。

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