日本代表は、グループリーグ突破をかけて現地時間12月1日に日本代表と対戦する。引き分けでも突破の可能性はあるものの、日本は勝利を狙うことがベターな立ち位置にいる。
一方で、スペイン代表は11月27日に行われたドイツ代表戦で引き分けたため、ここまで1勝1分で勝ち点4のグループ首位。引き分け以上で自力で突破できるが、仮に日本に負ければグループリーグ敗退の可能性もあるため、ルイス・エンリケ監督は勝利を狙うと明言。サムライブルーは、難しい戦いに挑むこととなる。
そのドイツとの試合を、現地で観戦した。日本との試合を前に、スペイン代表が真剣勝負でどのようなプレーをするのか生で感じたかったからだ。最初に率直な感想を言えば、今大会でも優勝を狙うレベルのクオリティの高さだった。
Jリーグでは、ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが見せるプレーで観客席が沸くが、それが常に行われているような感覚で、個人レベルでの技術がまず高い。そうしたプレーへの観客の驚きの声が小さいことからも、スペイン代表サポーターにとっては当たり前のものであることが分かる。
そして、個人技術以上に驚いたのが、チームとしてボールの運び方がクラブレベルのように共有できていたこと。ドイツ代表がブロックを敷いて待ち構えるも奪いどころがない光景は、衝撃以外の何物でもなかった。今大会のブラジルやフランスと比べても、チームとしての意思統一の高さはレベルが抜けていた。