「こんなん涙でる」京都サンガF.C.のJ1残留直後の映像にファンが感動の声!  目標を成し遂げた選手を受け入れる曺貴裁監督の姿が「電車で見たらあかんやつ」と心を掴むの画像
情熱的に京都を率いた曺貴裁監督 撮影:中地拓也

 13日、J1参入プレーオフ決定戦が行われ、京都サンガF.C.は来季のJ1残留を果たした。選手たちを迎え入れる曺貴裁監督の姿が、ファンの心を振るわせている。

 京都は今季、2010年シーズン以来となるJ1の舞台へと挑んだ。その中心には曺監督の存在があった。

 10年以上も遠ざかっていたJ1の舞台を目指し、京都がチームを託したのが曺監督だった。湘南ベルマーレを率いていた際は、3度のJ1昇格を経験。一方で、パワハラがあったとして湘南を離れることになり、曺監督自身にとってもリベンジの意味合いがあったが、就任した2021年にいきなり京都をJ1に導いてみせた。

 2022年のJ1は、京都にとっては簡単な舞台ではなかった。開幕戦では浦和レッズを1-0で破るなど序盤は好調だったが、5月以降は連勝はなし。16位でJ1参入プレーオフにまわることになった。

 ロアッソ熊本をホームに迎えた試合も、苦しいものとなった。球際の激しさを見せる熊本に押される場面もあり、シュートになかなか持ち込めない。逆に、危険なシュートを枠内に飛ばされる場面もあった。それでも前半39分、先制に成功する。相手DFがクロスの処理をミスした場面を逃さず、豊川雄太がゴールネットを揺らしたのだ。

 だが、試合は楽にはならなかった。熊本は攻撃の手を緩めず、ついに後半23分にはCKから追いつかれてしまった。さらに、終盤にもポストを叩くシュートを放たれるなど、冷や汗をかき続ける。シュート本数でも上回られたが、それでも何とか1-1で試合を終え、レギュレーションによりJ1残留を果たしたのだった。

 試合後、ベンチでともに戦った曺監督が選手たちを迎えた。喜んで抱き合う選手たちもいるが、宮吉拓実は神妙な顔つきでユニフォームで汗をぬぐった。そんなさまざまな表情を見せる教え子たちを、曺監督も万感のこもった顔で迎え入れるのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3