■森保監督「守田、遠藤がいなくても」
もう一つの理由もある。それは、相次ぐ負傷者の問題だ。もともとボランチでは、遠藤航と守田英正が主軸になると考えられていた。しかし、遠藤は、8日のブンデスリーガ・ヘルタ戦での接触で脳振とうと診断されて、現在はまだその復帰プロトコルの途中にある。一方の守田は、左ふくらはぎに違和感を訴えて別メニュー調整に。
そのため、今回のUAE遠征に2人は帯同せず、ドーハで待機することが決まっており、このポジションを務められる選手は柴崎岳と田中碧の2人だけという事態に陥っていた。指揮官はこの2人をスタートから使うと明言しており、鎌田のボランチ起用が行われる場合は試合途中からとなるはずだ。
グループステージを勝ち抜き、さらにそれ以上の景色を目指す上で、「ケガ人であったり、体調負傷であったり、大会期間中は出場停止など不足の事態は起こりえる」だけに、「守田、遠藤がいなくても十分にW杯で戦っていけるだけの力があることを明日の試合でも確認したい」と力強く言い切る森保監督。UAEでのカナダ戦を、逆風をはねのける一戦にしてみせる。